はじめに

Obsidianにはコールアウトという記法が存在する。

この書き方は標準的なマークダウンの記法ではないが、マークダウンの表現に彩りを与える非常に便利な書き方である。元々はAdmonitionというコミュニティプラグインが搭載して、Obsidianの公式に輸入されたらしい。GitHubのマークダウンでも一部は対応している。

このコールアウトには特筆すべき点がある。

  • マークダウン表現を崩さずに内包できる
  • 入れ子構造にできる
  • 任意のHTMLタグをもたせることができる

これらの利点とCSSを組み合わせて多様な表現をマークダウンで行う取り組みが(ニッチな層の中で)活発に行われている。本記事では、その中でこれはと思ったCSSを3つ紹介する。どれも単なるCSSスニペットなので、.cssのファイルをVault内のスニペットフォルダに配置して有効化するだけで使用可能になる。

Modular CSS Layout

公式ドキュメント

何種類かのCSSスニペットを提供している。ドキュメントも充実し、オプションも多彩である。Style Settingsプラグインにも対応している。例えば下記のように記載すると、コールアウトが横並びになる。

> [!multi-column]
> 
>
>> [!note]+ Work
>> your notes or lists here. using markdown formatting
>
>> [!warning]+ Personal
>> your notes or lists here. using markdown formatting
>
>> [!summary]+ Charity
>> your notes or lists here. using markdown formatting
 

詳細は公式ドキュメント参照だが、比率変更やバレットリストのマルチコラム化など、かなり多種多様な要望に答えるように設計されている。


※マルチコラムの例


※右側に浮かせるような配置(Float)

その他、ワイドビューやイメージギャラリー用のCSSスニペットも同リポジトリ内で配布されている。

sidenote-callout

これはサイドノートを記入するためのCSSスニペットだ。

下記のように、コールアウトにaside-raside-lを追記することで使用できる。

> [!NOTE|aside-l] annotation
> 
> annotation on the left side

Time Line

Discordに落ちていた→Discord

タイムライン上に表記できる。記入例は下記のとおりである。

> [!timeline] title
> 
> content
 
> [!timeline|blue] title
> 
> 色を記入しておくと点の色を変更できる

使用可能な色は

  • red
  • orange
  • yellow
  • green
  • cyan
  • blue
  • purple
  • pink

の8種類となっている。

おわりに

入れ子構造にもできるし、組み合わせることもできる。コールアウト×CSSには無限の可能性があるだろう。