はじめに
個人的にここしばらくで一番当たりだと思ったコミュニティプラグインNote Toolbarを紹介する。Note Toolbarは2024年のObsidian Gemにピックアップされている。
Note Toolbarはノートにツールバーを提供するコミュニティプラグインである。類似のプラグインにCommanderやEditing Toolbarなどがある。このプラグインに特徴的なのは、ディレクトリ毎に異なるツールバーを自動で切り替えることができるという点だ。
2024年はIconic然り、Pixel Banner然り、「特定の状況下で自動的に動作する」コミュニティプラグインが目立っていたような気がする(単に私が注目しただけかもしれない)。
使用例
詳細な使用法はリポジトリ参照。重要なポイントは
- ディレクトリ指定、プロパティ指定ができる
- コマンド、リンク、URL、Javascriptの実行ができる
- メニューの表示場所を上部、プロパティ下、下部、左下、右下に変更できる
- 便利な使用方法をGalleryで確認→即実装できる
以下、私の使用例を紹介する。
デイリーノート
デイリーノートの上部に前後日への移動コマンドなどを表示する。デイリーノート自体が専用インターフェースを持つツールのような感覚になる。サイドバーに置くのに最適。
Quartz
記事アップロードボタンやサイトURLなどをPublishディレクトリに配置。Obsidianに記載してボタンを押すだけで記事として公開できるようになっている。
Marp スライド
Marpスライド作成用コマンドを自作しているので上に配置している。
なぜ便利なのか
特定の場面で絶対使うけども、特定の場面でしか絶対に使わない機能がある。デイリーノートがその典型で、基本的にデイリーノートの機能はデイリーノート内でしか使うことはない。そのためにホットキーなどを割くのは嫌だし、かといって毎日使うので毎回コマンドパレットも困る。
Note Toolbarは「必要な時に必要な機能を表示してくれる」ので、痒いところに手が届く感覚があるのだ。
おわりに
Note Toolbarは今年の6-7月くらいまで非常に活発に開発がされていて、数日おきにアップデートが繰り返されていたが、現在はほぼ完成したと言って良い状況になっている。
このプラグインの真価は使ってみるとすぐに分かる。コンテキストを意識したインターフェースこそが、本当に使いやすいツールの証であると理解した。Obsidianのヘビーユーザーにはぜひ一度試してもらいたい。