はじめに

私が Obsidian を使用し始めたのは 2023 年 4 月

大学院入学を期に、大量の文献を効率よく管理する方法を検索し辿り着いたのが、Citations プラグインと Dataview による Zotero との連携であった

seealso

📘Zotero×Obsidian 文献管理のすゝめ

それからは何となく使用していたが、運用方法を洗練させていきたいという気持ちがあり、2023 年の年末くらいから Obsidian の運用に関する記事を積極的に見るようにしていた
約2ヶ月経過して、大凡自分の中のニーズは吐き出した感があるので、今の時点で採用したコミュニティプラグインを記録することにした

順番は総ダウンロード総数順で、使用方法を書いていく

Dataview (+Sortable)

メタデータを動的に抽出する事ができる

Citations プラグインで文献から抽出したメタデータを table として抽出する
自由に抽出できるし、zotero の pdf まで飛べるし、元論文までも飛べる

Home MOC にも使用している
テーマ minimal で cssclasses に cards を設定するとカードビューになる
Recent note とか現在注力している prime note とかを動的に抽出するので、私の Home MOC にはリンクがない

あとは Daily note に使用

seealso

📘現在のDaily Noteの使い方

素晴らしいプラグインだと思う
Sortable は Dataview のテーブルをクリックで並べ替えることができるプラグインで Dataview とセットで使いたい

Templater

ちょっと上級者向けかもしれないが色々自動化できる、柔軟性が高いプラグイン
Daily note にも使えるし、新規ノート作成の自動化もできる

詳しくは公式ドキュメントにて
Obsidian API が全て実行可能になのも見逃せないポイント
Introduction - Templater
Home - Developer Documentation

など使用方法は多岐にわたっている
更に、ホットキーを登録したりcommander プラグインでボタン化できる点が、さらに使い勝手を上げてくれる
また、user function の設定で system command も使用できるが、まだ URL を開くくらいにしか使用できていない (それだけでも有用だと思う)
以下は pcloud のサイトをブラウザで開く user function の設定例

その他、別記事にて

seealso

📘Templaterの普段使いテンプレートを再作成
📘Templaterでフロントマターを書き換える

Calendar

カレンダーの UI が入る
このプラグインのいいところは

  • Weekly note が使える
  • 過去や未来のデイリーノートを作成することができる

という点であり、デイリーノート使うなら必須か

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Minimal Theme Settings

これはテーマ Minimal を使用する場合に見た目をカスタマイズできる
個人的にカラフル系の設定が最重要で、色がカラフルになるだけで認識コストがかなり下がる
つまりは探しやすくなる
私の設定はテーマは Nord でカラフル系の設定を on にしているだけ

Outliner (+Zoom)

バレットリストの使用感が上がる

公式サイトより

バレットリストは Outliner があると主力の記載方法になる
簡単に構造化できるので、原稿の案や簡単なまとめなどはバレットリストで書くのが楽になる
Minimal テーマの cssclasses の list-cards を設定するとバレットリストがカードタイプになるので、 MOC の整理にも相性がいい

Zoom プラグインは選んだバレットだけを表示するプラグインで、作業に集中できるのでセットで入れておきたい

Tag Wrangler

タグの改名や統合などができる
タグを使うなら入れておきたい

公式サイトより
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Linter

事前の設定が必要だが一瞬で

  • プロパティのデフォルト入力、並べ替え
  • タイムスタンプの挿入
  • スペースや改行ルールの適応

などのノートのルールを適応する事ができる
自動でもできるし、手動でもできる (私は手動で行っている)
設定項目が多岐にわたるので、一度設定しておくと快適

公式サイトより

Editor Syntax Highlight

コードブロックの色をつける
認識コストが下がるというのは、かなり作業効率に関わる

公式サイトより

Better Word Count

このプラグインは文字をカウントするだけではあるが、デフォルトのワードカウント機能がノート全体の文字数をカウントするのに対し、このプラグインでは選択した範囲だけをカウントすることができる
文字数が指定された原稿を書く時に役に立つ

Various Complements

これは予測変換のプラグイン
6 つの機能があるが、個人的目玉機能は Internal link complements で、普通に文字をタイピングしている間にリンクが挿入されていくという機能
単語ベースで MOC を作ってると自然にノート間のつながりができていく
あとはノート内の単語を suggestion してくれる Current file complements も専門用語が多い文章を書く時に便利なので使用している
私は誤爆を防ぐために Shift を押さないと作動しないように設定している

公式サイトより

Commander

コマンドパレットをボタン化して配置できるプラグイン
Templater のコマンドのうち、ホットキーを登録するほどでもないコマンドはボタン化している
何度も繰り返す動作があるなと思ったらとりあえずボタン化
複数のコマンドを繋げてマクロを作ることもできる

↓リボンがカスタマイズされているスクショ

Citations

Zotero から Better BibTex を介して文献のメタデータを含むノートを生成できる
Dataview と組み合わせることで威力を発揮する

---
aliases:
 - "{{title}}"
tags: []
title: "{{title}}"
description: ""
authors: [{{authorString}}]
journal: "{{containerTitle}}"
year: {{year}}
doi: https://doi.org/{{DOI}}
zotero: {{zoteroSelectURI}}
---

今のテンプレートはこんな感じ

BRAT と Mobile First Daily Interface

BRAT は公式に公開されていないプラグインをインストールできるプラグインで
Mobile First Daily Interface はデイリーノートにメモとタスクを twitter 形式で投稿できる非公式プラグイン
スマホで Reading view のままメモできるのがとても良く、Bluesky との連携もできる
スクショは Commander の欄を参照

Auto Link Title

URL を貼ると自動でサイトのタイトルを取得する
必須ではないが便利

Self-hosted live sync

複数端末の同期ができるプラグイン
ローカルで管理しながらの同期で、競合も上手く処理してくれる

凄い
でも設定は少し難易度高め

公式サイトより

seealso

📘Self-hosted LiveSyncの初期設定

Another Quick Switcher

Obsidian のリンクでのノート整理は関連のあるノートへはアクセスしやすいが、関連が薄いノートへの移動は難しい
そこでクイックスイッチャーでルーラ的な移動をする必要がある

性能的には
デフォルトのクイックスイッチャー < Quick Switcher++ < Another Quick Switcher
ではあると思うが、設定項目の数も増えていくので不便を感じたらグレードアップしていくといいと思う

公式サイトより

Diagrams.net

Various Complements と Mobile First Daily Interface と Another Quick Switcher の作者の tadashi-aikawa さんに教えていただいた (依存し過ぎか)
図を書くことができるプラグインで、svg ファイルを作成する
svg は数式的に画像を保存しているので画面サイズの影響を受けず、再編集が容易で、パワポにコピペしてもそのまま編集できる

公式サイトより

Edit History

これは結構マイナーか
ノートの履歴を.edtz という拡張子のついた同名のファイルに保存して差分を表示できる
原稿のバージョン管理に Git を使うのはどうか、いや流石に大げさすぎかと考えている時にみつけた

デフォルト設定では編集中のノートを 1 分おきに履歴をとるが、ノートを書く度に大量の履歴ファイルが生成されてしまうので、私は特定のノートのみを手動でバージョン管理するように設定している

手動のみの保存にするには Minimum seconds between edits を 0 にする
File extension whitelist で履歴をとる対象ファイルの拡張子を指定できるが、実はこれはファイル名の末尾が一致するファイルを対象にする設定なので、_edtz.md と設定してバージョン管理するノートは末尾に _edtz を入れるというルールにしている

Better word count とともに原稿の推敲に便利なプラグイン

おわりに

以上が現在採用しているコミュニティプラグインたちである
総勢 21 個、コミュニティプラグインの能動的な探索は一旦一区切りにしようと思う